不登校中の学校への欠席連絡、しんどいですよね。
私も長く続くうちに心がすり減っていき、電話をする前に泣いてしまうこともありました。
でも実際、毎朝の欠席連絡は絶対に必要なんでしょうか?
我が家は不登校初期、完全不登校、五月雨登校、別室登校、放課後登校など
中学3年間の間にいろいろなパターンを経験しています。
その間に欠席連絡も変化していったのでその時の事や、その時々で試行錯誤して楽になった経験談など
お伝えしたいと思います。
ちょっとでも気持ちが楽になるヒントがあればうれしいです!
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不登校でも欠席連絡は必要?
まず、なぜ学校に欠席連絡をするのかというと
学校は登校してから下校するまでの生徒の所在や健康、安全を知る必要があります。
なので連絡なしで学校に来なかったら、通常は「来ていませんがどうされましたか?」と学校から家に連絡が来ますよね。
不登校の場合でも、生徒の状況を確認するため同じことになります。
でも例えば、もう全く学校に行けていない、行く気配もないなど完全不登校になっている時には毎日毎日「今日も行けません」「今日も行けそうにありません」と繰り返すだけの欠席連絡はつらいんですよね。電話に出た先生によっては事情をイチから説明しなくちゃいけなかったり…。私もしんどかったです。
ただ、学校に相談の上で欠席連絡なしにしてもらえることがあります。
我が家も欠席連絡なしにしてもらった時期がありました。
欠席連絡は全く不要です、とまで言い切れないのは
やはり安全確認みたいなことは必要と言われる場合、欠席連絡しない代わりの条件を提示されている人も多いようです。うちも提案を受けました。
そんな「欠席連絡」の紆余曲折を時系列でお話しますね。あくまで我が家の場合のお話です。
不登校の欠席連絡【我が家の体験談】
不登校の初期
当時中1の息子が朝の登校前に「お腹が痛い」とトイレにこもるようになりました。
最初は「え、今?じゃあ急いでトイレ行ってきな!」って感じで、なかなか終わらないトイレにこっちが焦っていました。
家を出る直前になって言い出すので、お腹が痛いと言った日は必ず遅刻。
病的な痛さではなくて便意と言っていたので、「もうちょっと早くトイレに座るようにしたら?」とか「早起きして早めに朝ごはん食べなよ」とか言っていたんですが
早く起きようが早く食べようが、お腹が痛くなるのは決まって登校直前。
まだ不登校という言葉も頭に浮かんでいなかった私は毎回「家を出る時間になってからお腹が痛いと言って今トイレにいるから遅刻で行かせます」と朝学校に連絡、そして本人が家を出てからもう一度「今出ましたので○○時頃着きます、よろしくお願いします」と電話で連絡していました。
最初はそのまま遅刻では行けていたのですが、そのうち学校に入れず歩き回るという事態に。今思えば、休みたいと言えずに家を出たはいいけど学校の前まで行っても入れず、家にも帰りづらくてうろうろしていたんですよね。
その時も「○○時頃着きます」という連絡をしていたので時間を過ぎてもなかなか現れない息子を心配して担任が授業の合間に連絡をくれたので、学校に行っていないことを私はそこで知ることに。
仕事が休みだったからよかったけれど、いったいどこに行ってしまったのか、事故か事件か、思いつめたとか不安になりつつ探し、学校近くを歩いている息子を見つけました。
「○○時頃着きます」の連絡をしていた事、担任が気にかけていてくれた事などで事なきを得たのかなと思っています。この一件で私は学校と連携する大切さを実感しました。
※このあと、3年間の間に割とことあるごとに息子がいなくなるのですがそれはまた違う機会に詳しく書きますね。仕事で細かい連絡できなくて息子の所在がわからず大変だった日もあり、見守りの為に仕事を変えたり…仕事と不登校見守りの両立も大変ですよね💦そんな話も今度別記事で書きますね。
完全不登校の頃(欠席連絡なしにするまで)
学校を休むようになって最初のころは「遅れてでもいいから行こう!」と声をかけて
本人は全く行けない感じなのになんとなく何時間目からなら行けそうか聞き出し(言わせて、ですかね💦)
まず朝「○時間目に行けそうです」「午後から行くと言っているので遅刻で」などと電話連絡。そしてやっぱり行けないとなると朝伝えた時間の前に再度電話をして「やっぱり行けそうにありません」と伝える日々。
その頃は放課後や夕方に担任が「息子君の様子はどうですか?」と電話をくれていて、そこで様子を話していました。
ただ全然行けなくなってるし今は行けないんだ、とわかってからは
毎朝「今日もお休みします」「今日もお休みします」と判を押したような欠席連絡。
これだけでも親としてはかなり心削られる作業でした。なんか、もう明日も明後日も絶対行かない感じだし、それでもやっぱり毎朝「今日はもしかして行くっていうかもしれないし」って思って様子見たりしてるんですよね、不登校は受け入れたつもりでも。もし本人が登校を望んだ時にこっちがびっくりしないように心の準備とか常にしてて。ただでさえ毎日めちゃくちゃいろんな感情になる中で、また電話しなきゃかぁ、今日も行けませんよわかってるでしょ?連絡要ります?みたいな気持ちになっちゃったり。
こうして、私が参ってしまい学校に相談した結果「行けるときだけ連絡」に変更してもらうことができました。
学校によって対応が違うことはあると思いますが、親が疲弊してしまうくらいなら欠席連絡のパターンをかえられないか相談することをおすすめします。
中には「絶対に欠席連絡をなくすことはできません」と言ってくる学校もあるみたいなんですが
例えば
「行くときに連絡、あとは定期的に様子をお伝えしますので」
「週に1度スクールカウンセラーに会いにだけ一緒に来るのでそれ以外は連絡なしで」
など
具体的に自分や子供ができそうな事で譲歩も入れつつ交渉?相談してみると話が進むかもしれません。
欠席連絡を無しにする相談をした時、うちは担任の方からは「代わりに、夕方以降になってしまいますが毎日私から電話をかけてもいいですか?できたら息子君と直接、無理ならお母さまと」という提案がありました。学校として生徒の健康、安全確認の面でだと思いますが担任もいろいろ考えてくださったのだと思います。
これ、人によっては負担に感じるかもしれない提案ですよね。せっかく毎日の欠席連絡から解放されるのに意味ない!と思うかもしれないし、学校や担任に不信感があればなおさら。
なので受け入れるかどうかは人それぞれだと思うのですが、私の場合は担任が親身になってくれていたことや学校とは連携をとっていきたかったこと、あとは本人が転校(今の学校が無理なら転校してもいいんだよと話した)などは望まず今の学校に行けるようになりたいけど今は無理、と言っていたのでつながりは保っておきたかったのでお願いしました。
実は欠席連絡なしでOKになった時、心の負担が軽くなったと同時に「これで学校とは距離ができてしまうのかもなぁ」と怖い気持ちもあったので
担任と毎日電話は「とりあえずやってみよう!」という気持ちで受け入れられたのかなと思います。
その後、夕方の電話連絡もまた良くも悪くもいろいろあったのですが、朝の連絡ではないので純粋に学校やプリントの話など聞けたし毎日なので1回1回は手短に済んでたし、ちょっと相談したいときにも長々と説明しなくても伝わる、などメリットは多かったです。
また、最初は息子が電話に出るのは難しかったのですが、息子が出た時に先生がたわいもない話やこんなことがあったよーって話だけで、「いつ来れそう?」「みんな待ってるよー」みたいな登校を促すような話をされなかったから安心したらしく、そこからほぼ毎日息子が電話応対するようになりました。
先生がいつも気にかけてくれていると感じることで、学校で居ないものとして扱われてない安心感が少しづつ生まれていたように感じます。
ちなみに、電話がたまにない日があって先生が次の日謝ってくれたりするのですが、絶対時間作るの大変だと思っているので「忙しい中いつもありがとうございます!息子にも先生今日とっても忙しかったんだね、って言ってあるので大丈夫です!」と感謝を伝えるようにしていました。
五月雨(さみだれ)登校の頃
そんなこんなで全く学校には行かなくなっていたものの、息子と担任とはほぼ毎日電話で話している状況が続いていました。
行けなくなった頃にお友達とちょっとしたトラブル(嫌だと言ってもちょっかいを出される、など)も判明したのですが担任が間に入って話してくれたり、ほかにも細かく息子がつらいと思っている事に対応してくれたりしました。
大きないじめなどはなく、初期の不登校の大きな原因、はっきりわかるものがあまりなかったのでいろんな要素がからんで無気力になってしまったようでしたが
毎日先生と話してハードルが少し下がったのか、ちょっとだけでも学校に行けるようになりました。
中1の後半です。
それも別室ではなく、いきなり教室入ることができたんです。おそらく担任に対する信頼度が高くなったから安心できたのではないかな?と思います。はじめはとても緊張したみたいですが…。
ただ、1日行くと疲れ切ってしまってエネルギーを貯めるのに1~2日かかるみたいで、週2回の通学が限界。行くのはいつも途中から。午後からのことも多かったです。
そんな五月雨(さみだれ)登校に変わったので欠席連絡も再開。
完全不登校の最初にやっていた欠席連絡のパターンに戻り、
朝「○時間目に行けそうです」「午後から行くと言っているので遅刻で」などと電話連絡。そしてやっぱり行けないとなると朝伝えた時間の前に再度電話をして「やっぱり行けそうにありません」と伝えていました。
五月雨登校は割と長くて中1の終わりまでこのパターンで過ごしました。
でも欠席連絡再開しないで「行けるときに連絡」でも良かったような…💦
アプリ、メールで連絡の学校も
欠席や遅刻の連絡をアプリやメールでできる学校があります。
私も「アプリがいい!毎回先生の反応気にしたくない!」と常々思っていたのですが
なななんと、卒業間近になってアプリが導入されたんです!
そのころ息子はほぼ別室登校か放課後登校だったのですが、
電話しないってなんて気が楽なんだ!
と感動すら覚えましたよ、ほんと。電話だと伝わってなかったりつながらなかったりもよくありましたからいろんな意味でアプリは良かったです。
電話NGになったわけじゃないから必要に応じて電話と使い分ければいいですしね。
たぶん先生的にもアプリで情報が見られる方がやりやすいと思うし、最後の数か月は本当に楽でした!
もっと全国的に導入されたら助かる人多いだろうなー。
欠席連絡は臨機応変に(まとめ)
その後中2、中3とまだまだ不登校、五月雨登校、別室登校、放課後登校など繰り返していた息子。
結局、その都度欠席連絡や遅刻連絡はしていました。
欠席連絡無しにすることができたのは完全不登校(全く学校に行かない、行けない時期)の時だけでした。
それ以外はやっぱり来るか来ないか学校も確認しなくてはいけないし、こちらが行ったと思っていて実は行ってない、などの危険を減らす意味でも必然なのかなって感じで頑張って電話していましたねー💦
ただ、五月雨登校なら「行くときだけ連絡」でもよかったかなぁ、と今になって思います…。
今だったら完全不登校以外でも迷わず相談しますよー!朝のうちに今日はどうするのか学校に答えなくちゃいけないのとっても大変だったもの…。
学校によって、また先生によっていろんな対応の違いがあるかもしれませんが
我が家の経験談が、今まさに欠席連絡がつらいと悩んでいる方の参考に少しでもなったらうれしいです🌸
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